学資保険は本当に必要?今から入るなら「掛け捨て+NISA」をおすすめする理由
岡FP事務所の岡です。
子どもが生まれると、親や保険の担当者から「学資保険には入った?」とすすめられることがよくあります。
「みんな入っているなら、うちも入っておいた方がいいのかな」。そう思うのは自然なことです。
でも、今から新しく入るのであれば、私の答えははっきりしています。
学資保険は不要です。
保障は掛け捨て保険で、ふやすのはNISAで。これが私が個別面談でいつもお伝えしていることです。理由を順番にお話しします。
目次
学資保険は「保障」と「ふやす」のセット商品
学資保険は、次の2つがセットになった商品です。
1つで両方そろうので便利に見えます。でも、どちらも「それぞれ専門の方法」にはかないません。
保障:学資保険の保障は、思っているより小さい
学資保険の保険料は、月1万5,000円〜2万円くらいが多いと思います。その場合、満期金は200万〜300万円ほど。つまり、学資保険で持てる保障は、せいぜい200万〜300万円です。教育費のすべてをまかなうのは、少し難しい金額です。
しかも、親に万一のことがあっても、保険金としてお金が支払われるわけではありません。それ以降の保険料を保険会社が肩代わりしてくれて、10年以上先の満期金が約束される、という仕組みです。万一のことがあった「今」の生活を助けてくれるものではないのです。
一方、収入保障保険などの掛け捨て保険なら、取れる保障の大きさがまったく違います。
※収入保障保険は、34歳男性・65歳まで・たばこを吸わない健康な方の場合に、2026年10月に複数社で試算した一例です。年齢・健康状態・保険会社で変わります。
保険金は、万一のことがあったその時から支払われます。教育費だけでなく、毎日の生活費まで含めて家族を守れます。
ふやす:10年以上ふやすなら、日本国債中心では物足りない
学資保険で集めたお金は、保険会社が運用しています。その中心は日本国債です。
最近は日本の金利が少しずつ上がり、払った額より多く戻ってくる(戻り率100%を超える)学資保険も増えてきました。それでも、10年以上の時間をかけてしっかりふやすことを考えると、日本国債中心の運用ではやや物足りません。
時間を長く取れる資産づくりなら、株式の投資信託をNISAで積み立てるのが一番だと私は考えています。
毎月1万円×17年で比べてみると
前提:毎月1万円を、子どもが0歳から17歳まで積み立てる(17年間・元本204万円)。学資保険は戻り率105%の例、NISAは年3%・年5%で運用できた例(月ごとの複利で計算)。
※どれも仮の数字です。実際の戻り率は商品や加入年齢で、NISAの運用成績は相場で変わります。NISAは元本割れすることもあります。
同じ毎月1万円でも、17年たつと50万〜100万円ほどの差がつく計算です。お子さまが2人なら、その差は倍になります。
学費は奨学金で払い、NISAは持ち続ける
ここで、もう一つ大事な考え方があります。私はいつも「奨学金は、借りられる方はぜひ借りてください」とお伝えしています。
例えば日本学生支援機構の第二種奨学金(利子あり)なら、月12万円×4年間で、最大576万円を借りられます。そして、在学中は利息が一切かかりません。
NISAで育てた投資信託を売って学費にあててもかまいません。でも、学費は奨学金で払えば、投資信託は売らずに長く持ち続けられます。持ち続けたぶんのリターンが、奨学金の利息を上回る可能性が高まりますし、ライフプランもぐっと組みやすくなります。
※「奨学金を借りる=教育費を貯めなくていい」ではありません。教育資金はしっかり準備したうえで、奨学金を上手に使う、という考え方です。
奨学金を借りられないご家庭は、学費を払う時期だけ現金を少し多めに持っておく、相場がいいときに少しずつ売っていく、という選択肢も持っておくと安心です。
保障は掛け捨て保険で大きく、安く持つ。ふやすのはNISAで、奨学金などいろいろな選択肢に使えるお金として育てる。学資保険1本にまとめるより、この組み合わせの方が、いざというときも、学費を払う時期も、ずっと選べる道が増えます。
すでに学資保険に入っている方へ
すでに入っている学資保険は、途中でやめると、払った額より少なくしか戻らない(元本割れ)ことが多いです。
それでも、ご家庭の状況によっては、元本割れを前提にしてでも解約した方がいいケースもあります。続けるか、やめるかは、保障の中身や今の家計によって答えが変わります。気になる方は、一度個別面談でプロに相談して決めるのがおすすめです。
よくある質問
Q. NISAは子どものための口座ではないので、教育費を使い込んでしまいそうです
A. 教育費の分だけ、別の投資信託で積み立てる方法がおすすめです。例えば、似た動きをするインデックスファンドでも、運用会社が違うものを「教育費用」として買っておく。銘柄で分けておくと、「これは教育費」とひと目でわかります。
Q. 学資保険の方が元本割れしないので安心では?
A. 安心感は大事です。ただ、学資保険の保障は思っているより小さく、ふやす力も弱いのが現実です。保障は掛け捨て保険、ふやすのはNISA、と分けた方が、守る力もふやす力も大きくなります。
まとめ
子どもの人数や年齢、今入っている保険によって、ちょうどいい準備のしかたは変わります。「うちの教育費、どう準備すればいい?」「今の学資保険、続けるべき?」と思ったら、気軽にご相談ください。
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奈良市生まれ・在住。相談実績800件以上、生命保険28社・損害保険13社から比較できる独立系FP。「守りは掛け捨て保険、攻めはNISAで最大効率に」をモットーに、教育資金や奨学金に関するご相談にも数多く対応している。自身も小学生の娘を持つ一児の父。
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今の学資保険を続けるべきかも含めて、ご家庭に合う準備を一緒に整理します









